【HowTo】グラフィックの貼り方を解説する!【後編:貼り付け編】

バイク整備・ノウハウ・DIY

グラフィックの貼り方の後編です。これからは実際に貼り付ける工程を説明していきます。

前編はコチラ↓↓↓

後編:貼り付け編

簡単なパーツからやってみよう

下処理が終わって、さぁやるぞ!なんですが、どのパーツからやるのかも考えた方が良いです。

グラフィック貼りなんて、普通のバイカーやサンデーレーサーなら、数年に一度、多くても年1、2回ってとこでしょう。

貼るのに慣れてる人なんてそうそういないわけです。

それなのに、いきなり複雑な形状のパーツから始めたら失敗するに決まってます。(ソースは私)

まずは簡単な形状のパーツから始めましょう。YZ125Xの私は簡単なフロントゼッケンプレートから始めます。

貼る順番をイメージ

ゼッケンプレートを例にイメージしてみましょう。考えられる貼り方は2通りです。

①センターをはがして左右に貼り進めていく

②左右どちらかをはがして貼り進めていく

実は、練習用の外装は ②の方法で 貼ったのですが、特に失敗なく貼れました。

ですが、②の方法だと、センターが合わない、最後に貼る側の方で位置が合わない、といったリスクがあります。

まあ後述の手直しの方法で直せばいいのですが、出来れば一発できれいに貼りたいものです。なので今回は①のセンター基準で貼り進めていきます。

また、形状にも注意すべきです。ポイントとしては、「伸びるところと縮むところを予想する」ということです。

YZ125Xのフロントゼッケンは、中央が山のように高くなって、丸みを帯びています。ですのでゼッケン中心から上下左右4方向に伸びることになります。

したがって、左右どちらかを基準に貼り進めると、一番伸びるセンターラインでズレが生じる可能性がありますので、やはり①のセンターから貼り始めるべきでしょう。

なお、縮む部分はシワになりやすいです。シワができかけたら無理に押し付けたりせず、ヒートガンで程々に加熱して内から外にシワを押しつぶすように貼りましょう。

これらを踏まえて、まず貼る順番を最初に決めます。この工程、超大事です。

台紙を途中までめくってカット

今回はセンターから貼り進めていくので、中央部分をうまいことめくりながら切開していきます。

位置決め

位置決めはこんな感じです。

基準となる位置を決めて、そこからテンションをかけて伸ばしていくイメージです。

少し加熱する

貼る直前に、グラフィックを少し温めましょう。冷たくてカチコチなのと、温かくて柔らかくなっている状態とでは、貼り進めていくときの密着感が全然違いますし、温めてあると気泡の発生もグッと少なくなります。ただし温めすぎるとグラフィックがトロっと溶けてしまって取り返しがつかなくなるので、ほんのり人肌程度に温めればよいと思います。

貼り付け

やっと貼り付けです。

スキージーを使って、内から外へ空気を押し出すように張り付けていきます。

エッジも気泡が溜まりやすいです。谷でも山でも溜まりやすいです。スキージーを使ってしっかりエッジに沿って押さえて貼るようにしましょう。

手直し

貼り付け後にはみ出した部分をカッターナイフでカットします。

部品のエッジ部をうまく使ってカットしてやれば簡単です。

再加熱

全体をヒートガンで温めてやることでグラフィックが定着します。

この時温めすぎるとグラフィックがビラビラになったりするので注意です。

定着

グラフィックは24時間かけて定着し、接着強度が増すようです。ソースはFactory Effex公式より。

グラフィックは次回走行の日程に対して余裕をもって貼りましょう。

拭き取り

定着後、グラフィックの端っこに残った接着剤をパーツクリーナーとウェスで拭き取ります。

やらないと端っこがきちゃなくなります。

 

 

以上、貼り付け編でした。

結構手間がかかります。一台分貼るのに半日仕事です。そして何より段取りが命です。いかにしっかり準備するかが出来栄えを大きく左右します。

そこらへんは塗装と似てますね。塗装と違うのは、そこまで大掛かりな設備や段取りが必要ないことです。

ですから、面倒臭がらずしっかり準備して、きれいにグラフィックを貼ってバイクをバチバチに仕上げましょう!

 

ではまた!

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