どうも。つねやんです。YZ125Xを新車で購入し、数多くのパーツを組み込んできましたが、パーツのインプレをまとめました。
オススメ度を星三つで表示し、良き悪きをまとめました。
ボリュームがあるので【ガード編】【車体編】【エンジン編】に分けました。こちらはそのうちの【ガード編】になります。
部品によっては他車種にも適用できるものもありますのでYZ125Xオーナーに限らず幅広い方に見ていただけたらと思います。
ガード類
ACERBIS – Tri Fit Handguards ★★★
良き:樹脂とは思えないタフネス+ハンドルが固くならない=しなやかで軽くて強い!
悪き:ハードEDは無理、オープンエンドでは使えない、補修パーツが無い
【クローズドエンドハンドガードの最適解】と言っても過言ではないのでは、というぐらい死角のないハンドガードだと思います。
特徴としては、「オール樹脂」で「ハンドルバーが固くならない」「しなる・受け流す構造」ということです。
金属製クローズドエンドで起きてしまう、「付けたらジャンプ着地で手首が痛え…」が起きません。
そして樹脂製ですぐ壊れるのでは?という予想を良い方向にぶっちぎる圧倒的タフネス!
「回る」「曲がる」というのがミソなのかと。
確かに転ぶとすぐ回るので、大丈夫かコイツ…ってなるかもしれませんが、叩けばすぐ戻ります。
回ること、曲がることによってハンドガード自体が破損するような負荷を受けない仕組みになっているのだと思われます。
ここまでいいことずくめなのですが、一応欠点もあります。
一つは、コンクリや岩に対しては弱いということです。
洗車場でバイクをひっくり返したとき、ガードは破損しませんでしたがレバーが折れました(泣)
ガードがぐにゃっとなってレバーに衝撃が入ったからだと思われます。なので、ハードEDやる人には向かないと思います。
二つ目は、オープンエンドで使用すると激弱ということです。
オープン、クローズド、クローズド+ハンドガードの3タイプで使えるというのがコンセプトのこの商品ですが、オープンで使用するとポンコツで、ハンドガードがすぐダメになるようです。チームメイトが人柱になってくれました笑
三つ目は、補修部品が無い、完品左右セットでしか買えない点です。
私は以前、ほぼすべてのオフローダーの通る道である(つねやん調べ)ZETAのハンドガードを使用していましたが、ZETAは各部品で買えます。対してTri Fitは左右セット売りで補修部品はないです。
ZETA製品に対してはマイナスな点ではありますが、Tri Fitの特徴はZETAにはないものです。
これらの欠点は使用方法と割り切りなので、クロスカントリーにおいては現状ベストな選択肢だと私は考えています。
TM Designworks – Skid Plate ★★★
良き:軽い!強い!
悪き:シフト、ブレーキ操作の邪魔になりやすい→修正可
このパーツは、JECプロモーションでおなじみのウブカタさんに教えてもらいました。
そもそもスキッドは材質と形状で大きく分類すると、
・材質:スチール、ステンレス、アルミ、樹脂
・形状:フルガード、プレート状
となりますが、この製品は樹脂製のフルガードです。
クロスカントリーにおいてはガレ場走行がありますので、クラッチカバーとジェネレーターカバー、ウォーターポンプまでカバーするフルガードがベターかと思います。となると、YZ125Xで選べる選択肢は、
・ZETA – EDスキッドプレート (アルミ製)
・AXP – EDスキッドプレート (樹脂製)
・AXP – エクストリームEDスキッドプレート (樹脂製 リンクガード一体)
が候補として上がりますが、私のチョイスしたTM Designworks – Skid PlateはZETAとAXPの弱点をブレークスルーした仕様になっています。
ZETA – EDスキッドプレートに比べて軽い、AXPに対して構造的に強い。それがTM Designworksのスキッドです。
樹脂がZETAの3.2mmアルミより軽いのは言うまでもありませんが、同じ樹脂製のAXPに対して優位性があるのが、サイドのガード部が一体成型であるという点です。
AXPのサイド部は溶着構造になっているので、この溶着が剥がれてしまうことがあるそうです。対してTM Designworksは一枚ものの一体成型ですのでそれがありません。
1年間JNCC・WEXでの使用に加えて軽井沢ヒーローズEDの沢でさんざんイゴり散らしましたが、全然問題ナシです!ウブカタさん本当にありがとうございます!
欠点ですが、左右ペダル操作に邪魔になる部分があります。ですので私はカットして使用+出っ張りを抑えるようにリピートタイで締め上げています。
死角無しのスキッドガード!超絶推しパーツです!
DRC- チャンバーガード ★★★
良き:安い!
悪き:重量増、見た目?
なんでみんなつけないの?(食い気味)
ってくらい付けて損のないパーツだと私は思うんですけどね。
モトクロスだったらノーガードは解らなくもないですが、JNCC、エンデューロやるんだったら付けない理由は無いと思うんですが、どうでしょう?
ベッコベコのチャンバーで走ってる人を見ると、なんとも言えない気持ちになります(哀)
これを買って付ける、ただそれだけでいいんです。7000円です。
一年間クロカン、エンデューロ走ってチャンバーへこみ一切ありません。
チャンバーに合わせて成型するのは少々面倒ですが、取り付けてしまえばあとは何一つデメリットが見当たりません。★★★です。
ACERBIS – X BRAKE VENTED FRONT DISC PROTECTOR, MOUNTING KIT ★★★
良き:ZETAよりカラバリ豊富
悪き:無し!
定番ですね。
YZ125Xの前にWR250F乗ってまして、無知が故のノーガードでJNCC出てましたが、ディスクの打ち傷と振れで引き摺りが酷いことになってました。
クロカン、エンデューロでFディスクノーガードという選択肢は無いと思います。
あとは何を選ぶかですが、ZETAからほぼ同一価格、同一仕様のディスクガードが出てますので迷うことになりますが、カラバリの豊富さと見た目でこちらにしました。
マウントがなぜかZETAと互換性ありというハナシですが、両製品の比較とかされた方いましたらコメントいただきたいです。とりあえず欠点が無いので★★★です。
AXP – RADIATOR GUARD ★★☆
良き:軽量、単純構造
悪き:シュラウドがはみ出す
新車購入時、ラジエターガード要るかな~とか考えていたところ、モトクロスの先輩に、「YZ125のラジエターは立ちゴケで曲がるよ」って言われて、シェイクダウン前に慌てて用意しました。
なのですみませんが他と比較がありません。
MSR、WORKS CONNECTION、AXP、ZETAなど色々ありますが、よく比較せず当時入手できたAXPを即決してしまいました。
ですので、いろいろ試された方はコメント頂けたら幸いです。
良い点としては、ラジエター変形は今のところありません。
シュラウドがめくれ返ってウイングになったり、5速全開で吹き飛んでハンドル折ったりしてますが、それでもラジエターは無事です。
ですがガードは少々変形しており、シュラウド止める下側のネジは両側ともにネジ山がもげてなくなってます。ですのでシュラウドはタイラップ止めです。
あと、ラジエターガードの厚み分、シュラウドが外にはみ出します。シュラウド削れば絞れると思いますが、もはやそのポジションに慣れてしまったのでそのままです。
どうしようもない不満を抱えているわけではないのですが、他を知らないので★★☆とします。
ACERBIS – CHAIN BLOCK 2.0 ☆☆☆
良き:…
悪き:品質×、整備性×、チェーン外れる、スイングアーム壊れる
これは欠陥製品です。不買推奨。なのでリンクも貼りません。
まずチェーンガイドという部品について語ると、純正のチェーンガイドはアルミの板金製ですが、岩ヒットなどで変形すると走行不能になるというリスクを抱えています。
それに対するソリューションとして生まれたのが樹脂製チェーンガイドです。
ですが、ACERBIS – CHAIN BLOCK 2.0、こいつは最悪です。ダメ出しします。
まず、設計と品質に問題があります。
チェーンが接する部分を分離できる仕様になっており、固定ネジの相手側がヘリサートになっているのですが、ヘリサート側が簡単にナメてしまい、あまりトルクを掛けれません。
私は外れたことはありませんが、構造的に強い力がかかれば外れ得る構造になっています。設計的に問題があると言わざるを得ません。
整備性向上のための分離構造のはずが、ヘリサートが弱いので頻繁に組バラできず、結局純正同等の整備性です。
次に、外力でチェーン外れます。最悪です。
長穴のマウントに段付きカラーを使っているので、強い外力でチェーンガイドがずれて、そのせいでチェーンがスプロケットから外れます。何のために純正から変えたのか解んねぇぜってハナシ。
最後に、不幸にもチームメイトがスイングアームを破損しました。7万円コースです。
付けていたチェーンガイドがコレでした。アルミの根元からポキっと。
全部チェーンガイドのせいだ!ギルティ!とは言えませんが、スイングアームの取り付け部よりもチェーンガイドの方が強かったからこういうことになった、と考察できます。
というわけで、コイツにはとーっても勉強させてもらいましたわマジで。
学んだことを生かして採用したのが、このあと紹介するZETAの製品です。
ZETA チェーンガイド ★★★
良き:純正とアチェルビスの悪いとこ全部解消!やったね!
悪き:カラバリなし、YAMAHAだとブルー縛り
今まで説明してきたネガな部分をす・べ・て解消する仕様となっているのがこのZETA製品です。
2019年に登場した新製品で、私は2020シーズンより使い始めました。
外力を樹脂部分で受け流す、というコンセプトでデザインされた製品です。
整備性も◎、価格も◎。今のところ不具合無しの死角無しです。
アチェルビスと比べるとカラバリが無いのですが、まずは機能あった上での見た目です。
2020シーズン通して使って改めて総評としたいと思いますが、現状★★★です。
以上、ガード編でした!
ダートバイクのガード類はほんと奥深いですよね。
私の経験が読んでくれる皆さんの参考になっていただければ幸いです。
ではまた!
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